たくさん直せば良いというモンじゃない
トレードの勝敗は、半分以上が、本質的・戦略的な部分で決定している筈です。
「半分」という数値に具体的データを示せる訳ではありませんが、何事も一部の原因が全体の大部分に影響を及ぼしていると考える方が妥当です。
パレートの法則然り、20:80の法則、ボトルネック理論、然りです。
敗者の敗因は、実は少ない(ボトルネック)
大きな問題(慢性的負け等)が発生している状況なら、ほぼこの理論が当てはまり、
例えば10個の敗因が、均等に10%の割合で存在する事の方がめずらしく、通常、1つか2つの敗因が全体へ波及している筈です。
(順調だけど、より改善する為の問題因子の場合はこの限りでありません)
どんなに低く見積もっても過半数はあるという意味での「半分」ですから、控えめに言っている位です。
実際のところ、7~8割の負け要因は、本質の理解不足ないし、戦略負けによるものでしょう。
軽々しく本質を口にできないが、、、
本質的な部分というのは『”心理”(の理解)』です。
投資家心理を理解する上でもダウ理論は良い題材ですが、
もともとダウ理論もグランビルの法則も
『”投資家心理”に基づく行動』を価格や平均値を題材にして説明されたものなので順序は逆です。
ダウ理論 → 投資家心理 でなく、
投資家心理 → ダウ理論 ですよね。
(※理論の共通認識による、ダウ理論→投資家心理、は有り得る。ソロスの再帰性理論)
モニター上に表示されているのは、数値や理論でなく、人の動きである事を忘れないようにしましょう。
医療ドラマのワンシーンによくある、患者の心電図の動きは、デジタル表示の信号というより、生きる強さとか意思とかを感じますよね。
チャートも、”人”(大衆)の心理の動きを図式化したものですので、そこにいる”人”を意識しましょう。
真理は1つ。心理は2つ。
さらに忘れていけないのは、自分も”人”であるという事。
(忘れる筈ないと思いがちですが、忘れがちです。)
『”心理”(の理解)』は自分にも当てはまります。
他人しか知らない自分の性格もあるくらいです(ジョハリのマド)
他人の事以上に自分の事は理解し辛く、他人本人もまたそれは同じです(ややこい)。
(親兄弟でさえ全ては解りませんよね)
真理は1つであり、心理は真理と言えますが、その心理は2つに分ける事ができます(ややこい)
(自分の心理と大衆心理)
大衆と自分、二種類の”心理”が解れば、百戦して此危うからずではないでしょうか。
この探求に、終わりも100点もありませんが探求自体が大切かと思います。
同じトレードはひとつも無い!
トレードは、いつも同じ事をするんですが、同じトレードはひとつもありませんよね。
相場環境も自己環境も、毎回違いますから。
トレードでは、多くの人が、サインツールや表面的な手法の改変で成果を上げようとします。
勿論、良い道具が無ければ作れませんので、良い道具は、あった方が良いというレベルでなく『必須』で、重要なものです。
トレードも、道具(PC・手法等々)が揃えば、誰でもできます。
が、本質を満たしていないと、ただ注文作業をしているだけに過ぎません。
問:トレードをしたいのでなく、トレードで利益を得たいのですよね。
勿論、環境や道具がなければトレードもできませんからそれらは必要です。
本質を満たすツールを選べば一石二鳥です。
ですが、本質への注力が少ないなら、道具の効果さえも半減するでしょう。