ＦＸトレードの一撃必殺ってあるのか？
ボクシング・・、と言うか格闘技全般が好きで昔は空手と少林寺拳法をやってたもんです。
希代の怪物と言われるボクシングの井上尚弥選手は
アニメの主人公だとしても「強すぎる」といえるほど現実離れした実力の持ち主で、
歴代のチャンピオンが口を揃えて「天才」と言います。
（しかもイケメンで性格も良い）
WBSS（ボクシングの世界大会みたいなの）で、
井上選手が日本新記録となる世界戦70秒KOで圧勝したとき、
私は会場で観戦していました。
現地観戦は初めてのニワカファンですが、
KOの瞬間、会場の熱量はすごいものでした。
敗北したパヤノ選手は世界トップランカーですが
KOされたパンチを「見えなかった」といいます。
眼の前で観ていた筈のボクシング通のインタビュアーは
井上選手に対し「最後のボディーへのパンチの手応えは？」と聞いていましたが、
井上選手はボディーへパンチをしていません。
何が言いたいかと言うと、
負けた本人も含めて、
勝者以外は、
（と他ごく一部の人）
何が起きたのか、会場のほとんどが理解できていなかったという事実です。
現場で見ていた私も詳細はネット動画で知りました（笑
勝利の原因
井上選手には、他の選手に対して
次元が違うほど圧倒している要素がいくつかあります。
・規格外のパワー（階級を超えて最強と言われる）
・並外れたスピード（ほどんどの選手が追いつけない）
・驚きの正確性（実践でできるレベルの人はほどんどいない）
・驚異の集中力（30秒で相手を見切る）
・鉄の度胸（世界戦の初回で練習と同じ行動ができる）
・驚愕のテクニック（世界チャンピオンをして「教えてできるものじゃない」と言わしめる）
簡単に言うと、全分野が反則級の強さで、
マリオがスターで虹色に光っている状態といえるほど、とてつもなく強いです。
ですが、勝者にとって本当に必要な要素はどれでしょうか。
全部あるに越した事はないですが、どれかひとつに絞るとしたら。。。
勝利の秘訣
尚弥選手本人も、トレーナーのお父さんも、
勝つ為に最も必要な要素を問われると
口をそろえて『基礎』だと断じています
（上のどの要素でもなく！）
さらにこう続けます。
”「あのパンチは練習で誰でも身につける事ができる」”
「尚弥は完全に『努力』タイプ」
井上選手の、常人離れした天才的要素の全てを、
ほとんどの人が、練習と反復で習得できると言い切っています。
世界がガクブルした、驚愕の『見えない必殺パンチ』は、
練習どおりの『いつものワンツー』だったという訳です。
トレードとの共通点
もう一度言います。
負けた側は負けた直後、なぜ負けたのか理解できずにいました。
逆に言うと、理解できなかったから負けたとも言えますし、
理解できない状態になったら負け、という事もできると思います。
一方で勝者は全てを把握していました。
もちろん全てを予定どおりにする事はできないと思いますが、
多くの事が想定し準備されたこと・練習どおりだったはずです。
手法と似てますよね。
敗因の、トレードとの共通点を上げれば
「パニックになっている」という点が挙げられます。
トレードでは冷静さを欠けばその時点でアウトです。
パヤノはチャンピオンクラスの選手なので
顕在意識で冷静さを失う事はありませんでしたが、
顎へのジャブで頭の位置をズラされ、
脳震盪を起こし、身体機能が麻痺して立つ事ができませんでした。
これは脳機能的にパニックを起こしていると言えます。
（身体的に不可避のパニック）
トレードでは相手をパニックにする戦術は使えませんが、
自分でパニクって負ける事は多々あります（ていうか初心者はほとんどコレ）
つまり自滅ですね。
このとき、初心者の多くは、”そうなっている事”にさえ気づけません。
（だから負けやすい。というより、気づいていないからパニックと言うのですが。）
敗者の共通点のひとつは「パニック」。
一方、勝者の共通点は、素質やテクニックや手法や資金力でなく、
「基礎」です。
両方合わせると「冷静さ」と「基礎」です。
ボクシングは全く違う分野ですが、
このように考えるとトレードにも活かせるのではないでしょうか。
私のブログは「メンタル」と「ダウ理論」を最重要視し、
ツールや手法は、これらを実行する為のシステムです。
「メンタル＆ダウ」＝「冷静さ＆基礎」
みごとに共通してます。
