トレードエントリーに重要な日柄(時間帯)を確認するボトムサイクル分析ができる描画ツール。描画することでボトムからボトムまでの本数を自動で表示します。
日柄を重視するトレーダー必須のツールです。
ボトムサイクル描画ツールインジケーター概要
トレードエントリーに重要な日柄(時間帯)を確認するボトムサイクル分析ができる描画ツール。描画することでボトムからボトムまでの本数を自動で表示します。日柄を重視するトレーダー必須のツールです。
描画方法
[Ctrl+Shift]を押しながらマウスの左クリックするとボトムに赤〇が表示され、一度開放したあと、再度[Ctrl+Shift]を押しながら「高値」でマウスの左クリックすると上昇波ラインを描画し、さらに[Ctrl+Shift]を押しながら「安値」でマウスの左クリックすると1サイクルと本数が描画されます。
上昇波のカウントと下降波のカウントを表示します。
描画の削除
[Shift]を押しながら直近の赤〇を左クリックすると、直近のボトムサイクルのラインを削除することができます。
<カウントの種類>
起点ボトムを「ゼロからカウント」するか、「1からカウント」するかをパラメーターで制御することができます。
MT4の画面で表示中のインディケータから当該インディケータを選んで【編集】の画面で設定できます。
e_start_noで「From_0」がゼロからカウント 「From_1」が1からカウントになります。
ボトムサイクル分析って何?
サイクル理論(タイム・サイクル)の基礎知識
相場環境(トレンド)を分析する方法として、近年日本でもサイクル理論の考え方が注目されています。
サイクル理論は、日足や週足レベルで確認できる長期的な相場環境を認識することに適した分析理論です。ある通貨ペアが具体的にどのような局面を迎えているのか、そして今後起こりうる展開をある程度絞ることができる点において優れています。
展開を絞ることができれば、実際にそうなったときにいつもどおりのトレードを仕掛けるだけで済むため、トレードが容易になります。
ただし、サイクル理論にはいくつかの問題点があります。
いわゆる「ダウ理論」と比較して分析に時間を要す点、分析スキルが問われる点、そして一歩間違えると先が推測できるばかりに逆張りで仕掛けて負けを頻発する可能性があるという問題です。
この記事では上記の問題を解消し、サイクル理論を自身のトレードスタイルに有益に組み込めるようになることを目的として、サイクル理論の基礎知識を紹介します。
相場サイクルってなに?
相場サイクルを一言で表すと、相場が一定の周期で安値(通称:サイクルボトム、CB)をつける現象のことです。
「一定の周期」とはいうものの、一見そういう風に見えないと感じるかもしれません。その理由は、高値と安値が常に一定ではないからだと考えられます。
周期性がある波を想像すると、基本的には下図の左側の波動を想像すると思いますが、現実は右側のような波動になっています。
冒頭の定義でいう「安値」というのは、あくまで「周囲を見渡した上で特異となっている(≒目立っている)レート」のことを指しています。
上のチャートでは安値の値はバラバラですが、時間軸を見たときに安値が周期的につけられていることが分かります(6~7日周期)。
相場サイクルは、この点において周期的と言っているにすぎませんが、ある程度の周期性を保って安値(ボトム)を付けていることが把握できるだけでもサイクル理論は有益です。
山(トップ)と谷(ボトム)
サイクルについて考える時、安値と高値を結びつける線(≒波動)をよく描きます。高値のことを山(トップ)、安値のことを谷(ボトム)と呼びます。
先ほどのユーロドルチャートにサイクルの波動を描くと下図のようになります。
ボトムが切り上がっていると上昇トレンドで、ボトムが切り下がっていると下降トレンドであることが伺えます。
※例外として安値切り上げ、高値切り下げの保ち合いの相場もあります。
※レートがボトムを下回ることを「ボトム割れ」と呼んでいます(他にも呼び方はあると思います)。
サイクルの構成
サイクルは、上図のように様々な時間単位のサイクルが存在します。
サイクル理論では、複数のサイクルが組み合わさって現在の価格レートが構成されている……と考えています。
サイクルの原理
相場サイクルは4つの原理によって成り立っています。4つの原理と概要は以下のとおりです:
原理 | 概要 |
---|---|
合成性 | 活動している全てのサイクルを合成した結果が、現在の価格となる |
調和性 | 隣り合うサイクルは、整数倍の関係にある |
同時性 | 異なる波長のサイクルが同時に谷をつける |
比例性 | 周期が長いほど振幅(値幅)も大きくなる |
FX相場で見受けられるサイクルの種類と構成
種類 | 略称 | 基本周期 |
---|---|---|
長期サイクル (Extended Cycle) | EC | 40~100ヶ月 |
中期サイクル/季節サイクル (Seasonal Cycle) | SC | 12~20ヶ月 |
プライマリーサイクル (Primary Cycle) | PC | 18~30週 |
メジャーサイクル (Major Cycle) | MC | 20~35日 |
トレーディングサイクル (Trading Cycle) | TC | 10~18日 |
アルファサイクル (Alpha Cycle) | AC | 5~8日 |
1dayサイクル (One Day Cycle) | OC | 1日 |
※日数以下のサイクルに関しては、土日(営業日)を含まない日数です。
FX相場で見受けられるサイクルの種類と、それらの基本周期(多くの通貨ペアで通用するだいたいの周期)は上の表のとおりです。
後書き
サイクル理論を知った方が最初に陥りやすいのが「サイクル理論をトレード手法として使うこと」です。
一定の周期で安値をつけることが分かったがゆえに、平均周期でボトムっぽい安値が記録されたら「そこから上昇するしかない」という錯覚に陥ってしまい、「周期」だけを根拠に仕掛けてしまいます。
基本的にサイクルボトム付近は下降トレンドが継続しているので、ボトム近辺での買いは逆張りとなり、自然と勝率が低い仕掛けを行っていることになります。
トレンドは継続してるからトレンドであるため、想定していた指値まで上昇する前に高確率で下落が再開し、損切または含み損を抱えることになります。
サイクルでボトム候補の足が確認できたと言っても、そこから自身のトレード手法に沿った展開がない限り仕掛けることはオススメできません。
この様に大切な現象ですが、それを描画してくれるのがこのツールと言うわけです。
ボトムサイクル描画ツール