今回は手法全般についてのお話です。
投資に、進化論や生物学が必要だとしたら驚くでしょうか。
手法の種類
どのような手法もあり得ます。
●デイトレ、スキャル等スタイルの違い
●長期トレンドフォロー、短期オシレーター系などの戦術の違い
●マーチンゲール、ナンピンなど資金管理系
●アービトラージ(裁定取引)
●1/1000秒で万単位のpipsを狙うの自動売買やAI型
●キャリートレード
etc…
スワップアービのような組み合わせも考えるとほぼ無限です。
「投資学」とも言える研究は、
数学・経済学・金融工学など市場中心だった考え方から
心理学・行動経済学・ゲーム理論と、プレイヤーの行動に視点が向き、
最近ではAIの他、
物理学・生物学・進化論を相場へ応用した研究も真面目に行われています。
いろいろな分野で、昆虫や自然界のしくみが応用されていますから
投資の世界に適用されるのも自然の流れなのかもしれません。
量子論と相対性理論を統合する取り組みを考えたら、
相場と進化論(自然淘汰・適者生存)の共通点の方が多そうな気もしてきますね。
果ては「金融占星術」なんてのもあります。
占星術も立派な学問ですが、
さすがに亀の甲羅を割って決める手法はちょっとイヤですよね(笑
目指す職業が変わっている気がします(汗
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買ってはいけない!
どのような手法もあり得えますから、
どれが一番という事はありません。(甲羅のやつでも)
ただ、私が買ってはいけない(なるべく避けた方が良い)と思う手法もあります。
それは、
1・販売者自身がトレードしていない
2・トレーダーに思考の余地がない
の2つです。
どちらか一方に当てはまるだけでアウトです。
1.販売者(指導者)自身がトレードしていない
仮に著名な指導者であっても、
現在進行形でトレードをしていない人から教わるのは危険だと思います。
トレードは実践して初めて難易度の高さが解ります。
机上の理論で成り立たないのがトレードです。
テクニカル論は必須ですが、メンタル・勝負感・経験・など、
アナログ要素のウェイトもとても大きいです。
知識だけなら誰でも持てますので、
リアルな実践者であることが望ましいです。
「トレードの痛みが解る」ってのが重要なんです。
ただ、弁護する訳ではありませんが、
リアルトレード公開は、通常、抵抗感があります。
一般職でも仕事や通帳を公開するのは抵抗がありますが、
一番の懸念は自分のトレードへの悪影響(メンタル)です。
見栄、虚栄、羞恥心、などさまざまですが、
トレードが乱れたら本末転倒です。
また、多少の技術があれば画像は細工できるので真偽がわかりません。
EAの実績データ等は最適化しない事の方が少ないと言われています。
数字は改変出来ますが、理論そのものは嘘が付けませんので、
話のつじつまが合っているかなどに注目した方が良いでしょう。
ただしこれも、
理論書等の公開がなければ確認しようがありません。
ですから、
ペーパートレーダーか否かを見分けるのはなかなか難しい
のですが、意識して調べておくにこした事はないでしょう。
よく観れば解ると思います。
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2.トレーダーに思考(選択)の余地がない
絶対にダメとは言いませんが、
例えばシグナル配信や、矢印に従うだけなど、
トレーダーの思考を一切介さない手法は危険です。
ラクそうに見えるほど、注意しておきましょう。
その主な理由は2つ、
①トレーダーが成長できない
②永久には使えない
メンタルやスキル向上は望めませんし、スランプに対応することも出来ません。
「迷わない事」自体は非常に大切ですが、「手法を使っている」のでなく
「他人に依存している」状態なら勿論アウトです。
これをする位なら、運用そのものを他人に任せた方が、効率的です。
もしやるなら、徹底的に複数のコピートレードのポートフォリオを
沢山作って入れ替えながらマネージメントするなどの方法が考えられます。
この場合、
トレーダーというよりオペレーター的な能力が必要かと思います。
クイズダービーで例えるなら、出場者の立場です。(ちょっと例えが古すぎるか)
一番良い手法(解答者)を適時使い分ける事で資金を増やす、別の能力が必要かと思います。
エラそうに言っていますが、私も当初、完全自動売買が夢でした。
実現できればこれに超したことはありません。
ですが個人ではほぼ開発不可能だし、仮に開発できても
優れた運用をするには優れたトレーダーである必要があります。
結局、己のスキルアップは避けて通れず、
他人任せには、できないのです。
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手法と自分のベストマッチング
最後に、
補足すると、手法は相性が重要です。
星の数ほど手法はありますから、どれが自分に合うのかわかりません。
かといって「ガチャ」的に購入するのも非効率です。
「あ~、またこの手法が出たかぁ~!」
とか言いたく無いですよね(笑
定住しない手法ジプシーも多いと思います。
気楽な遊牧民というより、FXトレーダー難民に近い深刻な状態です。
手法選びは恋人探しにも似ていますが、
謎味10000種類のラーメンからひとつを選ぶようなもので
店からすればどれも自慢のラーメンですが、
手法の場合は大抵、口に合いません(笑
ですからどのような手法も試す価値があるし、
どれを試しても同じだとも言えます。
私が学生時代良く通っていたラーメン屋のオヤジは、
テーブルに置いてあるにも関わらず
「コショウは、かけずに食え!」
とよく注意してきましたが、
私としては「コショウかけて完成だろが!」
と、思っていました。味覚の違いですね。
嫌なら行かなきゃいんですが、
コショウをかけると美味いのでまた行っちゃうんですねw
![](https://fxmt4-xm.com/wp-content/uploads/2020/07/007AM18610B_TP_V-1024x682.jpg)
話を手法に戻します。
「オーダーメイドの手法」はないので、
①自己開発するか、②既製品を利用するか、の選択肢になると思います。
「性格に合う」というのはほどんど肌感覚なので
手法の説明以外、を調べて見るのも良いかもしれません。
嫌いな人の手法は使いたくないでしょうから。
以前は、Twitterやフェイスブックで人となりをみるのもひとつの方法でしたが
最近はこれも含めてビジネス用に構成されているので、返って「ミイラとり」になる可能性に気をつけた方が良いかもしれません。
一番ダメなのは、手法に頼り切る他力本願な姿勢。
どんな世界でも同じです。
いろんな手法があるのは説明しましたが、使い手側のスタンスも無視できません。
手法を信頼するのは良いですが、依存するのは当然ダメです。
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手法の目的と本質とは
「手法の確立」が当面の目的である場合、その本質は何でしょうか。
○自己規律と優位性の顕在化 ⇒ 手法
×盲目的、自己判断の放棄 ⇒ 手法
どちらも同じ手法ですが、それを求める理由(本質)がもしも後者なら、
早々に裁量トレーダーなど諦めた方が、お金が貯まります。
┌◆ 手法 + 主体性(やる気)= 土俵に乗れる
└──────────────────────
下の表を見てください。
(手=手法、主=主体性)
(※○=有り、×=無しの意)
① 手×・主×:敗
② 手○・主×:敗
③ 手×・主○:敗
④ 手○・主○:勝
不真面目な人は②になりやすく、真面目な人は③になりやすい。
勝者になるのは④だけで、手法コレクターは勝てない事が解る。
個人的に、②より③の人・状態の方が好きですが、
④以外は勝てないので、どちらも、同じ負け組になります。
④も、必ず勝者になる訳でなく、
資金管理・メンタルの壁が待っています。
コツコツと、頑張っていきましょう。
強力な手法ほど良いに決まってるんですが、それだけじゃダメなんですね。
そしてそれにはいろいろな理由がある、と言うことを解っておくこと。