トレード一回あたりの建玉を何枚にすべきか、って悩みますよね。
今回は個人の適正ロット数について私の見解を述べますのでヒントになれば幸いです。
巷の定説は無視も可
下げれば良いってモンじゃない
有名な資金管理に1%ルールや2%ルールがありますが、まず小資金の内はガン無視してOKと考えます。私も初心者時代守っていた時期がありますが小金のくせに適用するのが早すぎました(笑。
もちろん安全なのは良い事ですが、過剰防衛スギるんです(苦笑。
投資の醍醐味を失う程の規模縮小は、個人投機家の望むそれではありません。
それは必ずしもあなたに対するベストロットって意味じゃない
タ外れの額を運用するウォール街のトップトレーダーのルールに、凡人トレーダーが合わせる必要は必ずしも、ありません。特に資金に関しては、自分の貯金や給料をベースに自分で考えた方がうまく増やせる実感があります。
1億円BETして2億円を目指すのは狂気の沙汰ですが、1万円BETして2万円を目指すのは現実的です。負けても翌月、補填できますからね。
個人トレーダーの小資金の強みを失わないように気をつけましょう。
私も過去にオプティマルエフや、フィボナッチを応用した成長的増玉比率の考案、分散投資などさまざまな方法を検討しましたが、今は独自の資金管理表に基づく変動的ロット単位の売買に落ち着いています。
いくら欲しくて、それにいくら出すか、というシンプルな自問
もちろん低額投資が悪い訳ではないですし、身の丈以上の投資金は茨の道でなく破滅の道です。
ただ投資活動ですから「自分にとって旨味のある金額」でなければ投資そのものの意義が薄れるのも事実です。そもそもコンビニで働いた方が効率的なら投資の世界に参入しなかった筈です。”稼ぎたい欲”は悪い事ではありません。そのためにいくらリスクを出せるかの検討が必要です。
職業ディーラーと個人トレーダーは似て非なるもの
我々は職業ディーラーではないですから
メンタルと資金の安全性を確保できていれば自分をあえて低ロットに縛る理由はありません。そもそも個人レベルの資金額です。
投資額(リスク)は、無くなっても良い金(余剰資金・銀行に眠っていて何にも使われていない金)か、失っても毎回補充できる金額で行えば、極限状態のようなメンタル崩壊は防げます。
お前スゴイな!
自分に合った適正を見つける
個人トレーダーの取引額は、ボクシングの階級のように、トレーダーごとに適正ロットがあると思います。今の自分の器のようなものです。
ロットは大きすぎてもダメですが少なすぎるのも同じです。
前述のように「自分が旨味を感じられる利益、かつ、許容できる損失」なら、テーブルに付くに値する取引と言えます。
ただし、そのテーブルを選ぶ事と、自分がそのテーブルにふさわしいかは別の問題です。
自分にとって大きすぎる取引はビビリ過ぎて判断を誤り、小さすぎる取引は相場をナメてカウンター一発で退場(コツコツドカン)、どちらが自分に合っているかは自分自身でやってみないと解らないので、長い間成績が停滞しているなら、誰かに言われたルールを鵜呑みにせずに、一時的に階級(ロット)を変えてみるのも良い策です。
今のロットが身の丈以上なのかもしれないし、バンタム級の方が勝ちやすいのかもしれません。
意外な自分に気づくケースもあるでしょう。
ダメだったら戻ってくれば良いだけです。
しかしそこが合うと思うなら、ベルトを目指せば良いでしょう。
小さすぎるロットの、気をつけたい弊害
- 心理負荷が掛らずメンタルスキルが上達しない(プレッシャー耐性が付かない)
- 利益に旨味がなく勝ってもあまり意味がない(本来の目的を失っている)
- 低額投資の助走段階から抜け出せなくなる(勤勉なペーパー投資家)
- 1000円や10000円の投資でビビるようになる(勇気や資質の欠落)
- etc
大きすぎるロットの、気をつけたい弊害
- 簡単に勝てると調子にノッてしまう(過信・慢心)
- 無計画に資金を増やし含み損に耐えられなくなる(自滅)
- 大勝ち以外に興味が無くなる(日銭を稼ぐ意識の欠如)
- 欲や恐怖でトレード判断が鈍る(感情の暴走)
- etc
投資額(許容損失)決め方ヒント
- 例1:投資金(取引口座の入金額)に対する割合で決める
- 例2:証拠金維持率で決める
- 例3:給料の10%(%は自分で決める)
- 例4:年収の20%(%は自分で決める)
- 例5:月額いくら勝てば嬉しいか。期間と金額の関係(ただし初心者は利益達成額をノルマにしないこと)
投資額や一回当りのロットは自分に合っていればどんな基準でも額でも良いですが「負けたら後がない(復活できない)」額だけはダメです。投資の世界で背水の陣は冷静な判断力を奪う元ですし、仮に勝っても悪癖になりやすいのでやめましょう。
ただし投資スキルを身につけたいなら毎月必ず投資にお金を回す事をお勧めします(例3のような決まり)。
その行為はFXという投資行為でなく自己投資そのものだからです。あなたの株はあなたが買ってあなたが上げるんです。
私のロット転機
私は国内業者を数年使った後、海外口座に移行してから勝ちやすく感じました。
なぜ勝ちやすいのか、これは結果論ですが海外業者の1ロット=10万通貨というのも無関係ではないと考えています。
当初、国内業者で60万円の資金、1万通貨単位で毎月20万円稼いでいた私は、ワンショット10万通貨なんてありえない(海外口座マジヤバイ!)と思っていましたが、途中からデフォルトロットでやりはじめました。
投資で稼ぐ以上、私は、日当1万円以上(日雇い労働収入以上)は欲しいと思うタチです。(強欲な額ではない、と思いますがどうでしょうか。)
この時、
一日のボラティリティーが100pips(1円)の通貨ペアで、国内業者の1lot(1万通貨)で1万円を稼ぐには天底をドンビシャっで捉える神スキルが必要ですが、海外業者の1lotなら10pipsで良いのでトレードスポットが増えるというわけです。
一方、SLは戦略的に配置すればリスクは国内業者も海外業者も同じです。(トレード利益にウマミがある為、リスクも容認しやすくなる)
ま、ハイロットなので当たり前の事ですが、、、初心者は意外にこの当たり前の事(ロット数)を深く考察しないまま(あるいは誰かに言われた投資額のまま)、テクニカル面の武者修行を日々頑張っている傾向があります。
レバが高いから危険というのは、思い込みだと思います。
国内業者専門の場合はこの恩恵を体感する事さえないですが。。
勝敗を左右するのはチャート分析だけではありません。
世間ではテクニカルばかりが注目されます(確かに重要です)が、
スキルレベルが同じでも、ロットで成績を変えられることもある、という事も、覚えておいてください。
いつか「これが今の自分のベストロットか」と気づく日もくるでしょう。