
投資において重要なことは破産確率です。
投資に挑むときにどのようなスタンスでやっているでしょうか?
- 負けないようにコツコツ利益を積み上げていく
- 多少負けてもいいので、大きな勝ちを狙っていく
大きく分けるとこの2パターンになっていると思われます。この2つのパターンのどちらのスタンスでトレードをしても勝てる人は勝てるし、負ける人は負け続けてしまいます。どうしても負けてしまう人はいろいろ考えると思います。
- 取引通貨ペアを変えてみる。
- 見るインジケーター(移動平均、ボリンジャーバンドなど)を変えてみる。
- トレードスタイルを変える。
- …etc
負けていると何が悪いのか考え、結局また負けてしまうということがほとんどだと思います。たまたま、勝てるかもしれませんが長く続けていくときっと負けてしまうでしょう。
そんな時に役に立つのがバルサラの破産確率というものです。
投資において最も重要なものが資金管理になるのです。それをきちんとしていれば負けることはないのです。( 再三言ってますが )
バルサラの破産確率とは何か。
バルサラの破産確率とは数学者であるナウザー・バルサラという人が考えた理論になります。この理論で一番重要なのが利益率ペイオフレシオになります。
まずは下の表をみてください。

これがバルサラの破産確率というものになります。表の見方は簡単で、総取引の勝率、ペイオフレシオを算出しそれに対応した破産確率が出てきます。もし、勝率が40%でペイオフレシオが3.2であったとき破産する確率は1%になります。
勝率の計算方法

勝率の計算方法は上記で表すことができます。
ペイオフレシオ

ペイオフレシオは上記で表すことができます。言葉だけではわからない方のために具体的な例を示します。実際のトレード履歴を下の表に示した場合を考えてみましょう。

4回のトレードのうち勝ちトレード3回ですので、勝率は3/4になり、75%となります。それに対してペイオフレシオは勝ちトレード平均利益が56.66に対して負けトレードの平均損失は200ですので56.66/200となり約0.28となります。これを一番最初にみたバルサラの破産確率の表から98%くらいで破産することがわかります。
(※勝率は75%がないので低く見積もった70%で、ペイオフレシオ近いほうの0.2で計算しました。)
このままトレードしているといつかは資金が底をついてしまうという計算になります。この場合はペイオフレシオを上げるための対策が必要になることがわかります。
後書き
- バルサラの破産確率は数学者バルサラが考えた理論である。
- 勝率とペイオフレシオから資金がショートする確率がわかる。
- 勝率が高すぎても、ペイオフレシオが高すぎてもダメで、両方を突き詰める必要がある。
- バルサラの破産確率により資産を守り、資産を増やすチャンスを残す。
この破産確率を考えずにトレードしていると安定したトレードになりません。そんな人の末路はというと・・。
【一発退場】資産管理を忘れた人間の末路。
です。
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